テラ書堂

 Sims3の好き勝手ブログ 「ちょつぱ記」 の 分家

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Comment: 2  

テラじいさんの書堂 その2

b (4)
あ~ 逃れ来た逃れ来た。


b (5)
何から逃れ来たかって?

そりゃもう日常の喧騒からよ。

…………主にノームの3人組。


b (6)
ウェ~イッ! ワシじゃぞーっ!


b (7)
……ふむ。 パロムとポロムはまだ寝とるらしい。

しゃーない。 いつもなんの連絡もしないで突然来るからの。


◆◆◆


b (8)
さて 今回は、と。


b (9)
やっ! ワシじゃ!


誓約嫌い
【誓約嫌い】


b (10)
これもまたあまりにも有名な一冊じゃな。

どんだけ有名かっつーエピソードにこんなんがあるな。

とある調査隊がさ、アフリカの秘境に住む部族の生活習慣かなんかを調査しに行ったんだって。

んで調査隊の一員にこの本を愛読してた奴がいて、夜寝る前にそいつがこれをバッグから
取り出したんだけど、近くにいた部族の男がこれの装丁をチラと見ただけで

「オ~! セイヤク ギライ ウドゥバウドゥバッ!」 とか言い出して 急に奇声を発しながら踊り出したんだって。

呆気にとられた隊員をよそに、その騒ぎを嗅ぎつけた部族の連中がぞろぞろ集まって、
一様に「セイヤクギラ~イッ!」「セイヤクギラ~イ ナノヨネー!」とかなんとか言いながら手ぇつないで輪になって
踊るんだって。

そんでしばらくしたら、どっから持ってきたのかわかんないけど、引き戸を抱えた族長がお付きの
者と一緒に現れて

「(ガラガラ) 話ハ 聞カセテモラッタ!」

とか、あたかも別の部屋から来ましたよー的な感じで言ったんだって。


b (11)
ほんだらもーそっからが大変よ。

族長を中心に他のやつらが全員「誓約嫌い」を取り囲んで、飲めや歌えの大騒ぎ。

朝までよ、朝まで。

んでその宴が終わりにさしかかった頃にさ、族長が部族の一人一人に、「誓約嫌い」を1ページずつ
破って配ったんだって。

「ウンコヲ 拭クガヨイ」 とか言いながら。

……持ち主だった隊員はポカーンよ。 そりゃそうよ。 勝手に破かれてトイレットペーパー
代わりに使われる予定なんだから。


b (12)
っていう大ベストセラーなわけよ。

…………え? 全然わからんって?

……うん ……まぁ ……いいよ。 ワシもよくわからんから。


b (13)
それじゃ本題に入ろうか。

まずな、これはタイトル通り、「誓約嫌い」なある男の話なんじゃ。

男の名前は木下ズッキーナ。 日系3.0世。

なんでわざわざ小数点つけてんだっていういきなりのツッコミどころ。


b (14)
こいつがさ、もーとにかく小さい頃から誓約ってのが嫌いで、なにかにつけて反抗するわけよ。

例えば「絶対○○しちゃダメ!」とか「時間厳守」とか「必ず連絡してね」とかそういうのに
超敏感なわけ。 読んでるこっちが引くくらい。

プロフィールとか書くときなんかはいつも 嫌いなことの欄しか書かないからね。

バイトの面接とかでも 「9時5時できる?」とか訊かれると途端に履歴書を店長にぶん投げて
立ち去るし、しかもその履歴書の特記事項には当然「誓約嫌い」って書いてあるわけ。

友達との約束なんかはすっぽかしてばっかだからね。

「今日も今日とて家でゴロゴロするのである」 ……である じゃねぇっつんだよ。

そもそもその友達が友達でいること自体オカシイわ っていう。

こんな奴がまともな人生を送れるはずがないじゃん。 そー思うじゃん。


b (16)
ところが なぁ~んか知らんけど、うまいこと暮らしていくっていう、自分勝手なことばっか
やってるくせに、いい方にいい方に転がっていくっていう不思議な展開の連続。

その描写の凄まじさがこれを大ベストセラーにしたんじゃろうけどね。


b (20)
んでやっぱあれよ、クライマックスの結婚式よ。

よくもまぁこんな奴が結婚式まで辿り着いたもんだと感心するわ。

ここまで誓約嫌いのフリを読まされてると、ここは逆にどんでん返しが起こるんじゃなかろうか、
なんて邪推しちゃうよね。

♪必ず最後に愛は勝つぅ~ 的なね。

…………でもさ、神父がお決まりの「誓いますか?」ってズッキーナに尋ねたらさ

「はぁ?」 とかめちゃくちゃ強い語気で言うわけ。

んでやっぱ誓うわけなくて、しかも神父が持ってた聖書をバンッてはたき落としてからほっぺに
ビンタするわけ。 しまいにゃズッキーナがなぜか持ってたニンニクを神父にいっぱいぶん投げ
るわけ。 んでキョンシーの動きを止めるためのお札みたいなのを神父のおでこに貼り付けたと
思ったら、今度は家族全員にも同じのを貼り付けていくわけ。

あ~…… ダメだこいつ。 って。 最後まで誓約嫌いを貫き通したわ。 って。

清々しささえ覚えたところでこの話は終わるのかと思って最後のページを開くと、ただ一行

「新婦にキス。 and more…」

とか書いてあるわけ。 もうつい エンモォァ ってネイティブ発音させられちゃうよね。
ついつい音読しちゃったもんね、ワシなんか。


b (21)
……っていうクソなお話じゃ。

じゃが! ワシはこれが大ベストセラーであることに一点の疑問も持たない。

なぜなら エンモォァ じゃから。


◆◆◆


b (24)
今回は「誓約嫌い」じゃったけど、どうじゃった?

お前らの感想なんかを聞きたい、ワシ。


b (22)
……え? あぁ~ ズッキーナの独白ね。

「俺が唯一誓約していること、それは誓約嫌いを貫こうと決めていること」

ってな。 ……その矛盾に腹が立つってか? なるほどな。

しかもそれあれじゃね? 友達んちでちくわをストロー代わりにしてジュース飲んでる
ときとかじゃなかった? ね? だよね。


b (1)
わかる。 わかるよポロム。 お前さんみたいないたいけな女の子があまり好き好んで
読むもんじゃあないよ、あれは。

でも誰もが知ってるベストセラーってのは、なるべくしてなったベストセラーじゃからして、
そこはしっかり認めんといけんよ。

そしてお前さんがもっと大人になったら、また読み返すといい。 また違った世界が見えて
くるじゃろうて。


b (23)
パロム。 お前はどうじゃ?

…………や 「ない」 じゃねぇよ。

なんかあr え? 「俺もけっこう誓約って嫌いな方だし」 じゃとぉ!?

うるせぇっ!


b (15)
ポロム、ちょっとパロムの頭冷やしてこい。


◆◆◆


b (17)



b (18)


b (19)


◆◆◆


b (2)
そしてジェファーソンは息を荒げ、仰向けになっているジェシカにこう言い放った。

「俺は船、お前は港」

ジェファーソンの青筋立った黒い豪華客船はジェシカの愛の灯台をひとつ刺激したあと、
するすると港に滑りこんでいった。


b (3)
「船長ぉぉぉぉぉ!」

絶頂を迎えたジェシカがそう叫び果てると、ジェファーソンものけ反りながら、港に白い荷を
降ろすのであった。

と。

………………。

……や …………も寝なよ。

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Author:ちょつぱき
ずっとバカなことをやっていたい
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医療従事者という職業柄、時間の
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